証券取引所で株を売買できる時間は限られていますが、PTSを利用すれば証券取引所の時間外でも株の売買ができます。
PTS(Proprietary Trading System/ピーティーエス)は 「私設取引システム」といい、証券取引所を通さずに取引ができるサービスです。
証券取引所のルールとは異なる部分があるため、日中 取引きできない主婦やサラリーマンのみなさんも 夜間や取引所取引が始まる午前9時前にリアルタイムで取引き ができます。
時間外取引に興味のある方は、以下の説明を読んでみてくださいね。
通常の取引は、証券会社から証券取引所を通して売買 が行なわれています。
一方、PTSは 証券取引所を通さないで、証券会社どうしのネットワーク上で取引を完結させます。
ですから、証券取引所の時間外であっても売買ができるのです。
ちなみに、証券取引所での取引きを「取引所取引」、PTSでの取引きを「PTS取引」といいます。
PTSは「私設取引システム」といい、公の証券取引ではなく、民間企業が運営しています。
現在、PTSを運営している企業は下記の3社です。
それぞれ取引き時間や取扱い銘柄などが異なります。
この中で、夜間取引にも対応しているのはジャパンネクストPTSです。
ですので、夜間の株取引はジャパンネクストPTSに繋がっています。
多くの企業は15:00以降に決算発表を行うので、業績などを確認した後、16:30からPTS取引きをすることもできます。
CboeジャパンPTSや大阪デジタルエクスチェンジPTSは、夜間ではなく日中8:20~16:00の取引きとなります。
取引所取引が始まるのは午前9時なので、その前に取引がしたい場合におすすめです。
①ジャパンネクストPTSには、PTS第1市場(J-Market)、PTS第2市場(X-Market) およびPTS第3市場(U-Market) があります。
②Cboe ジャパンの読み方は、「シーボジャパン」です。
このCboe ジャパン(株)は、2022年2月1日に「チャイエックス・ジャパン(株)」から社名を変更しました。
③大阪デジタルエクスチェンジは、2021年4月1日に設立された新しい企業です。
2022年6月27日からPTS市場に参入しました。
PTSを利用できる主要ネット証券会社は下記の5社です。
SBI証券、松井証券、楽天証券、マネックス証券、auカブコム証券。
この中で 夜間取引も可能な証券会社は、SBI証券、松井証券、楽天証券の3社です。
投資家は各証券会社を通して、PTS市場にアクセスしますが、証券会社によって取次可能なPTS市場の組み合わせが異なります。
2022.11.15時点証券会社 |
特徴 |
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SBI証券 |
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松井証券 |
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楽天証券 |
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マネックス証券 |
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auカブコム証券 |
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※1 ダークプールとは取引所外取引の一種で、東証などの取引所を通さず、証券会社内で注文を付け合わせます。正式には「dark pool of liquidity」と呼ばれます。取引所を通さないので、売買が成立するまで気配や注文数を公表する義務がないため注文が見えません。
※2 PTSへの直接発注に対応していないため、SOR注文を利用してPTSに発注します。
複数の市場から最良の取引き条件で注文するSOR注文とは?
多くの証券会社は、SOR(スマート・オーダー・ルーティング)というシステムを提供しています。
このSORはシステムは、東京証券取引所やPTSなど複数の市場から
最良の取引き条件を出している市場をシステムで自動的に選択して注文する機能です。
SOR注文は東京証券取引所の立会時間のみ利用できるものなので、夜間取引はもちろん日中も立会時間外ではPTSを利用できません。
PTS取引のメリットとデメリットをまとめました。
自分のライフスタイルに合う株取引の方法で始めてみましょう。
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