株主優待の廃止ほどガッカリすることはありません。
だって、株主優待目的で投資しているんですもの・・・。
優待廃止で悲しい思いをしないよう、企業が優待を廃止する理由を知ってリスクを回避しましょう。
企業が優待を廃止する主な理由は下記の3つです。
優待が廃止されると株価の急落も予想されます。
優待がもらえなくなって、株価下落で損失が出ては踏んだり蹴ったりなので、極力リスクは避けましょう。
目次
では、株主優待が廃止になる3つの理由をご説明します。
業績が悪化すれば、当然 企業は優待を出す余裕がなくなります。
そうすると、優待を改悪したり廃止せざるを得ません。
ですので、優待の内容がどんなに魅力的でも今期が赤字予想の企業には警戒です。
過去のチャートもよくチェックして、株価が下落してもすぐに回復する銘柄を選びましょう。
業績の良い企業ですと、株価が下落しても回復する傾向にあります。
そういった意味でも好業績の銘柄を選ぶことが大切です。
理想は今期予想が増収増益の企業です。
業績を読めるのが1番ですが、初心者は赤字企業だけでも避けるようにしましょう。
業績の調べ方は様々ありますが、マネックス証券のIFISスコアと銘柄スカウターが簡単で分かりやすくおすすめです。
株主優待が廃止になる2つ目の理由は、優待廃止の代わりに配当金を増やす(出し始める)場合です。
この場合、優待はなくなりますが、配当金として株主に利益が還元されます。
ですので、業績の悪化で優待が廃止になる(1つ目の理由)よりは良いと思います。
最近の優待廃止理由は、このパターンが目につきます。
優待をもらって嬉しい人は良いですが、そうではない人にとっては配当金でもらった方が公平だという考え方があるからです。
優待廃止などのお知らせは、各企業が適時開示情報を出しています。
ゆうかぶでも新着情報に株主優待の新設や廃止、内容の変更を載せていますのでチェックしてみてくださいね。
外国人株主が株主優待の廃止を迫るケース
原則として優待がもらえるのは 日本に住んでいる人だけです。
優待の発送を考えると、海外にまで送っていては大変です。
そのため、優待をもらえない外国人株主が優待廃止を迫る場合があります。
優待を廃止して、配当金にすれば不公平感はなくなります。
自社業務と無関係な金券・サービスには注意
図書カードやクオカード、商品カタログなど 業務と関係のない株主優待を出す企業は要注意です。
なぜなら、優待そのものが企業のコスト負担となるので、業績悪化時などに廃止になる可能性があります。
クオカードなどの金券は、どこでも使えて嬉しい優待のひとつですが少々注意しましょう。
市場昇格のため、一般投資家の前に優待をぶら下げて株主の数を稼ごうとする企業があります。
そんな企業は、市場昇格と同時に優待制度を廃止しがちです。
東証(東京証券取引所)の市場区分とは?
2022年4月4日にこれまでの区分から新しい区分に変わりました。
プライム市場、スタンダード市場、グロース市場
<これまで>
一部 ⇔ 二部 ⇔ マザーズ ⇔ ジャスダック(スタンダード・グロース)
ファミリーレストランのココスジャパン(9943)を例に挙げてみます。
これまでは100株保有で下記の優待をもらえました。
しかし、2019年4月15日 業績悪化を理由に優待休止を発表しました。
しかしながら、同日開示の「業績予想の修正に関するお知らせ」の通り、2019年3月期の業績予想は大幅な下方修正になる見込みです。このような経営状況に鑑み、検討を重ねました結果、誠に遺憾ながら、株主優待制度を休止させていただくことといたしました。
この発表当日の終値は2,238円。
翌日には1,738円のストップ安となり、500円も株価が下がりました。
これは22%の下げ幅です。
翌々日も下落が止まらず、終値は1,643円。
発表当日の終値からみて36%も値を下げてしまいました。
今回は廃止ではなく休止なので、業績が回復し 優待が再開すれば株価も回復するかもしれません。
このように優待が廃止(あるいは休止)されると、優待をもらえない + 株価下落の含み損 でダブルのダメージを受けてしまいます。
それを防ぐためには、やはり優待株を購入する際に業績を調べましょう。
株を保有している間も企業が出す情報は要チェックです。
自社製品が優待になっている景気の良い企業は、優待が廃止されにくい傾向があります。
理由は優待が自社製品であれば、企業の負担が少ないからです。
企業は消費者である株主に製品の魅力を伝え、ファンになってもらおうという意図もあり優待を贈っています。
優待をきっかけにファンが増え、売上がアップすれば万々歳です。
多少景気が悪くなっても優待が廃止されにくい企業と言えます。
ですので 優待廃止のリスクが心配な方は、自社製品を優待にしている好景気の企業がおすすめです。
[まとめ]
当サイトで提供している株主優待などの情報につきましては、その情報の正確性を確約するものではありません。
サイト内の情報には万全を期して掲載しておりますが、情報が古い、または誤っている場合等もございます。
最新の株主優待、配当金等の情報は各企業のホームページや証券取引所の開示情報にてご確認下さい。
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